
顕在意識と潜在意識。
人の意識のメカニズム。
心理学者のユングやフロイトが、人間の意識には「顕在意識(意識)」と「潜在意識(無意識)」があるということ、
その概念を提唱し、世界に広まったことで、現代では多くの人たちがこの情報に触れることができるようになりました。
顕在意識(意識)は、表面に出ている意識、自覚している意識を指します。
選択、決意、決断をする心の領域と言われており、「意識することのできる意識」です。
「今日は〇〇を食べよう」と決断すること、「深呼吸」も意識的に行うので顕在意識です。
潜在意識(無意識)には、生まれてからのすべての経験、感じたこと、記憶の全てが貯蔵されていると言われています。
つまり、本人(意識)でさえも忘れていることが保管されています。
意識的に思い出すことができなくても、ある時、何かしらのきっかけで忘れていたことを思い出した経験ってないでしょうか?
それは「潜在意識(無意識)から顕在意識(意識)に記憶が上がってきたということ」だと言われています。
「呼吸」も意識せず無意識にしていますよね。これも潜在意識ですし、
思考を挟まず条件反射的に思ってしまうことや取ってしまう行動も潜在意識です。
人間の潜在意識と顕在意識、それぞれどれくらいの比率なのでしょうか?
よく氷山の図で例えられていますが、
顕在意識は3〜5%、潜在意識が95〜97%と、圧倒的に潜在意識が優位に立っています。
「よし、ダイエットをしよう!」と決断したつもりでも、なかなか実行できなかったり、途中で挫折してしまう、という話をよく聞きますよね。
これは「ダイエットする」と少数派の顕在意識が決意したとしても、
大多数の潜在意識が、例えば「めんどくさい」「しんどいことはしたくない」などと、
否定的な情報を持ってしまっている場合は、結果「やらない」という判断をしています。
完全に余談ですが、意識無意識たちが多数決で決めているなら、ある意味公平な感じもしますね笑
ある人が「ダイエット始めよう!!」と決めたとします。でも、潜在意識はこう言います。
「我々は、あなたのことを守りたいですし、変化よりも安心安全を求めています。
ダイエット始めようって言いますけど...
あなた、実は無意識では『ダイエットは辛いものだ、めんどくさい、無理だ』って思ってますよ...
つまり、あなたがこれまでに蓄積してきた情報、それによって出来上がった信念がそう言っていまして...。
だからそんなあなたに辛い思いをさせたくないから、私たちはダイエットすることよりも、ぐうたらすることをオススメします!
あ、あと、ちなみに補足で伝えておくと、口ぐせ、心のクセとか習慣にも『結果』が表れてますよ!」と。
どれだけ強く、願ったり、思ったりしても、それはたった3〜5%の顕在意識を使って思っているだけで、
圧倒的大多数の潜在意識たちがその思いに同意してくれないと、行動や結果が伴っていきにくいということになります。
97%の意識を構成している潜在意識たちに我々の望みを届けないといけないわけです。
なので当然ながら、潜在意識にどんな情報や信念が入っているかは非常に重要で、
夢、目標、仕事や恋愛、お金、人生にも大きく影響してきます。
いかに潜在意識に目標や希望を刷り込んでいくか?説得させる情報を与えていくか?ということが課題となります。
そこで、潜在意識を変えていく方法の一つとして、
アファメーションが有効なツールとして活用されています。